週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

オッサン版『プチプラ』で他者とは一線を画す


GREEが提供しているソーシャルゲームの『釣り★スタ』にハマっていた時期があります。


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無課金だったので課金組に対抗する為には数を捌くしかなく、自然保護団体グリーンピース』に目をつけられるんじゃないか?と思うくらいの数を釣っていました。

 

釣りという個人プレーのゲームのはずが…

 

いつの間にやらイベントの大半が団体戦の様相を見せ始め、GREEがそこにガチャのシステムを組み込んだ事により無課金組の人海戦術では勝ち目が無くなりました。

 

…撤退を余儀なくされます。

 


その時、悟ったのです。

「世の中、ゼニや…」

と。

 

この国は、資本主義国家です。

 

金がものを言う世界です。

 

FILE007のテーマは、

勝てる土俵で相撲を取る

…です。

 


《お金を掛けなくてもお洒落が出来ますよ》

 


ネット上で見かけました。

 

ファストファッションを使ってコーディネートするみたいです。

 


勘違いしないでください。

 

これは、あくまでも

『数千円の割にはものが良い』

と、コストパフォーマンスが優れていると言ってるだけで数千円の物が数万円の物とクオリティが変わらないとは一言も言っていません。

 

全身ブランド物もどうか?と思いますけど、全身チェーン店のファストファッションは更にどうしたものか?と思います。

 

そもそも、この手の記事は大学生や新社会人等の可処分所得の低い層をメインターゲットに捉えてます。

 

いい歳こいたオッサンが真に受けてはいけません。

 


高等テクニックの『ギャップ萌え』を狙って、わざとチープな服を着るのなら話は別です。

 

貴方が、ウルトラC難度のスキルをお持ちなら試してみる価値はあるかもしれません。

 

ですが、

 

そのパフォーマンスが視覚に訴えるものではなく、凄いんだろうけど絵面が地味目なやつなら大火傷を負う可能性が高いので辞めた方が賢明です。

 


オッサンになると外見と体力は、どう逆立ちしても若者には勝てるわけもなく…

 

オヤジが若者に勝てる可能性があるのは、

『知識、経験、経済力』

しか、ありません。

 

ですので、貴方の経済力を使ってシルエットが被ってしまった若者と差別化しましょう!

 


値段が安いのには理由があるし、高いのにも理由があります。

 

ニット製品なら化繊よりウール、ウールよりカシミアの方が当然、値が張ります。

 

ジーンズにしても2,990円(税別)の量販店の物と定価30,000円を超えてくる物とでは、デザインはよく似ていてもリベットやジッパー、ボタンの質が違います。

 

似て非なる物です。

 


全部が全部、高い服を買え!
とは言いません。

 

ユニクロでも十分だと思います。

 

部屋着とアンダーウェアなら…

 

ただ、

 

何の変哲もない全身ファストファッションの格好をしているただのオッサンに対して、まだ高い服を買えない若者が自分と同じ安い服を着たオッサンに憧れますか?って話です。

 

その姿に夢も希望もないでしょ?

 

 

『身の丈』に合ったという意味で、ハイブランドよりもファストファッションをオシャレに着こなすのを推す声もあります。

 

それはそれで、1つの考え方です。

 

高級腕時計代を稼ぐために週末の居酒屋バイトの通勤スタイルとしてのファストファッションならある程度は理解出来ますよ。

 

ですが、

 

プライベートで出掛けるのに身の丈のファストファッションで身を固めて、高揚した気分で玄関の鍵を掛けられますか?

 

身だしなみって『身の丈+α』をやるからオシャレになります。

 

等身大の自分を見せてどうしますか?

 

そもそも、『プチプライス』って主に女子のファッション用語です。

 

オッサンのプチプラは、『プチプラスアルファ』で一味違うところを見せつけてやりましょう。

 

プラスアルファ分を捻出出来るのが、オッサンの経済力なのだから…

 

 

ファッションは、自己投資です。

 

そこを惜しんだら、今の自分から抜け出せません。