アンバランスでバランスを取るデキる男増幅装置
《男は敷居を跨げば七人の敵あり》
この敵をバッタバッタと薙ぎ倒すためにエクスカリバーが必要なんですが…
前回は、世間の既成概念を覆す『ハズし技』について、お話しました。
フォーマルにカジュアルなアイテムを組み合わせる、またはその逆を世間一般で『ハズし』と呼んでいます(他にもありますが、ここでは割愛します)。
ジーンズにスニーカーではなくドレスライクな革靴を合わせるとか、スーツにコートではなくカジュアル色が強いダウンジャケットを持ってくるとかetc.
『オシャレ』と『オシャレでもなくダサくもない』の差は、このハズせるか?否か?に懸かっています。
以前に『センスよく目立つ』事の重要性について、解説しました。
『センスよく』の部分に相当するのが、この『ハズし』になります。
当ブログでは、それに加えて高級な装いの中に一点だけ(ココ重要)チープなアイテムを紛れ込ませる一点安価主義をニュータイプ専用『ハズし技』として提唱しています。
『赤い彗星』です。
3倍速く動けます。
量産型のMS-06ザクⅡで終わるのか?はたまたMS-06Sの真紅のブレードアンテナを手に入れるのか?
『シャア専用オッサン』に進化しましょう。
FILE018のテーマは、
『ハズし』と『ハズれ』は紙一重
…です。
『ハズし技』は、オッサンほど使うべきなのです。
高級感をキーワードに各アイテムをコーディネートしていくわけですが、ここである問題が発生します。
分相応です。
人は、歳を重ねないと滲み出てこないオーラみたいなものがあります。
品位のある衣服を違和感なく纏うには、この『枯れフェロモン』が必須です。
ネットビジネスで一発当てて、六本木辺りでフェラーリを乗り回している若者や市役所で自分の番号が呼ばれないから…と、窓口職員相手に大声で怒鳴っているオッサンからは決して出ません。
つまり、品格ってやつです。
基本が高級感ですので、廉価ファストファッションで身を固めては使うに使えません。
安価なファッションスタイルにチープなアイテムを組み合わせたところで、それはただのビンボー人です。
バランスは、とれていますが…
「それなら」と、全身安価なスタイルに一点だけお気に入りの高級アイテムを取り入れる人達がいます。
その人達を巷では『一点豪華主義者』と呼んでいるのですが、何処がダメかというと…
その安物で誂えた全身から垣間見える必死感。
一点豪華なのだから、それをアピールしなければ話になりません。
よって、知名度のあるブランドロゴが付いた有名なアイテムを選択する確率が上がります。
その自己顕示が、痛々しいのです。
ブランド容認は個人の好き好きなので、ハイブランドが好きだろうと嫌いだろうとどっちでも良いのですが、一つ言えるのは使用するユーザーによってブランドイメージが左右されるって事です。
女子高生がルイ・ヴィトンやシャネルのバッグとか財布を持ち、街を闊歩していたのを覚えていますか?
本物か?偽物か?知る由もありませんが、間違いないのは彼女等がこれ等のブランド価値を下げました。
分不相応ということです。
『ハズれ』です。
『ハズれ』ずに『ハズす』には、あることを理解しておかなければなりません。
それは、2つの場です。
場面と場所です。
▼どんなシチュエーションなのか?
むやみやたらにハズしていては、ただ浮いてイタいだけです。
TPOッス。
そして、ハズせる時にここぞとばかりにハズす。
ファッションの着こなしは、直球です。
そして、
ハズしは、変化球です。
160km/hのストレートをインコースへ投げられるからこそ、アウトコースへ逃げていくスライダーが活きてきます。
勝負球を多投しても打ち込まれます。
▼どのアイテムを『ハズす』のか?
ハズそう、ハズそう…気負うと、他人の目に付きやすい所をイジりたくなります。
そう、トップスです。
上半身でもネクタイやポケットチーフ、マフラー等の小物で色なり素材なりを『ハズす』のなら分かるのですが、トップス本体でやると結構な割合で自爆します。
人目にはつきにくいけれど、ふとした時に視界に入るのがベストで…
フツーのスラックスと思いきや裾がリブだったとか、便所のスリッパのようなゴムサンダルと思いきやナニやら高級そうな革サンダルだったりとか…
パッと見で分かる NG
よく見たら気づく OK
《過ぎたるは、及ばざるが如し》
です。
そして、
こっちは計算ずくでやっているのですが…
それを悟られてはなりません。
その選択が、『ハズし』ているのか?『ハズれ』ているのか?を見極めるには、
そうですねぇ…
場数を践んでいって、経験値を積み上げるしかありません。