週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

俯瞰モードで減点を最小限に食い止める身変わりの術


【あるところに猫背気味の背の低いオッサンがおりました。

 

オッサンは、3度の飯よりギャンブルが好きでした。

 

競艇の格言で『3着理由なし』というのがありますが、だからといって毎度毎度万舟狙いの6号艇を3着固定で流していては、なかなか獲れません。

 

当然の如く、

 

何時もお金がありません。

 


オッサンは、会社の送別会で幹事を任されたのですが…

 

同僚31名から集めた会費15万5千円を着服して、トンズラを企てます。】

 


ザクッというと、手癖の悪い赤塚不二夫似のオッサンの話です。

 

ギャンブルビンボーで、髪を切るお金もありません。

 

一旦、伸びていた髪を切ったのですが、また伸ばし始めます。

 

オッサン曰く、

「切りに行くのが、メンドくさい」

と、申しております。

 

本人は、伸びた髪が満更でもないとでも思っているのでしょう。

 

後ろ髪を結んでいるのですが…

 

白髪混じりのそのロン毛姿は、真正面から見ても山姥にしか見えません。

 

暗い夜道で出会ったら…

 

間違いなく、ビビります。

 

背が低くて、姿勢が悪い風貌が更に老婆化に拍車を掛けます。

 

性別をも超越してます。

 

キモいだけです(|||´Д`)

 


表現は個人の自由とはいえ、周りに不快感を与えてはいけません。

 

ファッションセンス以前の問題です。

 

FILE022のテーマは、

雀の子 其処の毛 其処の毛 彼処の毛

…です。

 


男性は女性と比べて、自分の容姿を客観視する能力が劣っています。

 

鏡で自分自身を見る頻度が、メイクの度に鏡を見る女性よりも少ないからです。

 

オッサンになると、その傾向が顕著に表れます。

 

何故かと言うと、

 

30代頃迄は他人の目、特に女性の目を気にしますが、40を境にスケベ心もすっかり息を潜めて他人の目をあまり気にしなくなるから。

 

〈顔を洗う→歯を磨く→髭を剃る→寝癖を直す〉

 

大抵は、この一連の流れの中でしか鏡を見ません。

 

意識が、低いのです。

 

周りから『どう見られているか?』についての。

 


今回は、ただのオッサンの毛の話です。

 

▼若い頃は、あんなにもヘアスタイルに時間もコストも掛けていたのに…

 

オッサンになるにつれて、段々手を抜き始めます。

 

髪を切りに行く回数を減らしたり、料金が安いチェーン店に鞍替えしたり…

 

普段は、ジェルやワックスも使いません。

 

メンドくさいから。

 

 

時を同じくして…

 

丁度、思春期を迎えた年頃の娘に

「お父さん、臭い」

と言われ、洗濯物を分別され始めます。

 

子供の頃は、あんなにも

「パパ!パパ!」

と駄々をこね、抱っこをせがんでいたのに…(泣)

 

等と、感傷に浸っている場合ではありません。

 

これは、生殖可能に成った娘が自分と近い遺伝子の父親を恋愛対象としない様、本能的に父親のフェロモンを避けているとも言われていますが定かではありません。

 

どっちにしても、お父さんの頭はモサっています。

 

「貴方の髪は、散らかっていませんか?」

 


▼ヒゲ容認の職業の場合、髭がただ生えているだけのまるで『木彫りの熊』か『逆さ絵』のようなオッサンが稀にいます。

 

逆に頭の方が、薄かったりして(;゜0゜)

 

髭が伸びているのと伸ばしているのとでは、意味が違います。

 

ワイルドじゃありません。

 

女性が脇の処理を怠って、ゴマシオ状態になっているのをふと目にしたらどうですか?

 

ドン引きするでしょう?

 

男性の髭と女性の脇は、周りに対するエチケットの対象です。

 

「貴方の髭は、整っていますか?」

 


▼鼻毛が出ていたら…

 

一発退場です。

 

鼻毛カッターを買いましょう。

 

「貴方の鼻毛は、出ていませんか?」

 


ここまでは、理解してもらえましたか?

 

盲点は、眉毛です。

 

 

▼歳を重ねると、何か眉毛の毛が長くなっていっているような…

 

放っておくと、あっという間に村山元総理みたいに荒れ放題になります。

 

犬の顔に黒のビニールテープやマジックで眉を書いた経験はありませんか?

 

精悍な犬のマスクが、間抜けヅラに早変わりします。


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眉毛は、それくらい破壊力があります。

 

ですので、

 

眉毛は、絶対手入れをした方が良いです。

 

女性は、大体手入れをしてます。

 

後は、見られる職業の男性も手入れをしてます。

 

で…

 

ただのオッサンは、ノータッチです。

 

 

Googleで、調べてください。

 

『眉 サロン』、『眉毛 手入れ』とかで検索すると幾らでも出てきますから。

 

眉毛は、手入れするべきです。

 

マジで、印象が変わるので…

 

「貴方の眉毛は、手入れをしていますか?」

 

 


ただのオッサンで、度々見る光景です。

 

顔形は整形でもしない限り自分の力ではどうしようもありませんが、毛の処理は自分の行動次第でどうにでもなります。

 

ただのオッサンは、羞恥心と劣等感が欠如しています。

 

ある意味、最強です。

 

そうならない為にも清潔感を意識する。

 

それだけで、貴方の見栄えは随分と変わります。

 

周りから『キモい』、『モサい』、『ウザい』、『クサい』と思われてはいないかと…

客観的に考える。

 

劣化は歳を追う毎に増し、貴方の容姿の評価ポイントは下降線を画いていきます。

 

 

貴方が独身なら今すぐにでも実行してほしいのですが、既婚者なら徐々にやってください。

 

急に色気づくと、奥さんから疑惑の眼差しで見られます。

 

それが、単にダンナへ対するヤキモチなら良いのですが、何らかのチャンスを伺っているのかも知れません。

 

叩いても埃が出ない体なら問題ありませんが…

 

要らぬ争いに発展して、仕事からの帰宅時にテーブルの上にラップをした夕食と離婚届が置いてあったら…

 

膝から崩れます。


今まで独り身のオッサンは1人でも生きていけますが、家庭の温かみを知った既婚者のオッサンは1人では生きていけません。

 

悲しいけど、これ本当です。