週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

標準装備になった途端オシャレではなくなる


1億円…欲しいですか?

 

1億円あったら、何を買いますか?

 

マンションですか?

 

高級外車ですか?

 

預金する!?

 

あぶく銭ですよ!!

 


1年ほど前、疲弊した日本経済を救う為に国民全員を投資で億万長者にするという、壮大なプロジェクトをインターネット上でやっていました。

 

仮想通貨の自動売買ツールを使って、稼ぐみたいです。

 

参加費は、¥298,000-

 

よくある話です。

 

立派なLP、動画を駆使してプロダクトローンチをしていても、企画自体が破綻している…

 

【プロジェクト和僑

 

っていう、詐欺案件なんですけど。


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もし仮に、日本国民全員が1億円を持ってしまったら…

 

それは、もう『長者』では無いわけでして。

 

また、この類いの詐欺商材をネットで叩く方も叩く方で、結局は最終的に自分の情報商材を売り込むか?他人の情報商材アフィリエイトするという…

 

世知辛い世の中になりました。

 


そんな、『世相を斬る』みたいな話じゃなくて…

 

FILE030のテーマは、

オシャレの法則

…です。

 


ファッションの世界に於いても、冒頭の億万長者と同じ話が成り立ちます。

 

周りを見渡すと…

 

「スキニーの時代は終わり!」

オーラを全面に出して、ワイドパンツを穿いているオシャレさんは別として、世の大多数がスキニーパンツを穿いていませんか?

 

坊主頭の中学生から、近所のオバチャンまで。

そんな事には無縁のただのオッサンのストレートパンツは、さておいて…

 

つまり、

 

老若男女を問わず、今や一般化してしまった細身のパンツを穿いていても、それ自体は既にオシャレではないって事です。

 

フツーって事です。

 


◆富裕層→中間層→貧困層

の構図が、

◆オシャレ→フツー→ダサい

に置き換えられます。

 

カテゴリーのトップにくる層は、全体の10%未満。

 

残りの90%を他2つの層が、占めます。

 

ミドルレンジが少なくなれば少なくなるほど、トップの優位性は高まります。

 

そして、

 

何をして富裕層なのか?何をしてオシャレなのか?に明確な指標はありません。

 


遥か昔の高校生の頃、女子高生の胸の標準サイズは、Bカップでした。

 

カップあれば、デカい方。

 

カップはあるであろう希少種の娘は、

「乳オバケ」

と、男子のクラスメイトにイジられていました。

 

スイカップなんて単語が、誕生する以前の話です。

 

ところが、現在はどうでしょう?

 

高校生で、Cカップは当たり前。

 

カップもそう珍しくはなく、Aカップの方が天然記念物です(Aカップの人が見てたらゴメンナサイ)。

 

この様に、評価基準はその時々でズレていきます。

 

誰もが100mを10秒で走れたら、サニブラウンYahoo!ニュースのトップにくる事もないのです。

 

 

 

前回の『革靴と靴下の関係性』を深掘りして、説明していきます。

 

プライベートのカジュアルな服装に革靴を履く人は、前から居ました。

 

具体的に説明すると…

 

代表的な例が、『フグ田マスオ』的な人々。

 

白のポロシャツにベージュのチノパン、それに黒のUチップを合わせている、マスオさんのケース。

 

勿論、白のソックスを履いています。

 

その姿は、

 

まるで、子供の授業参観に着て行きそうなファッションスタイル。

 

PTAや担任からの好感度が高そうな、『良きお父さんの見本像』です。

 

爽やかさやフレッシュ感が、漂っています。

 

そんな中…

 

雑誌LEONが、イタリアの中年男性を見本に新しいオッサン像を提唱します。

 

ご存知、『ちょいワルおやじ』です。

 

ワルいといっても、Vシネ系の竹内力ではなくジローラモ

 

黒のVネックのカットソーにブリーチの掛かったスウェットデニム、靴は茶のスリッポンを履いている、ジローラモ氏のケース。

 

靴の踵に芯が入っておらず、踵を踏んで履いているので、靴下は履いておりません。

 

清々しくなく健康的でもないその姿は、夜の街がお似合いです。

 

そして、

 

この手のオッサン、生活臭が全くしません。

 

じゃあ、「どんな匂いか?」と聞かれれば…

 

危険な、香りです。

 


戸籍上の子供でもない、大人に

「お父さん」

と呼ばれるマスオさんと、

 

血縁関係の無い、若い女子に

「パパ」

と呼ばれるジローラモ氏。

 

オッサンが、他人から『父親』の代名詞を使って呼ばれるにしても、両者の呼び名の違いは歴然です。

 


流行の最先端の人がオシャレなのは、トレンドを取り入れた格好をしているからオシャレなのではなく、そのトレンドを取り入れた格好をしている人が、まだ少数派だからオシャレなのです。

 

先行者利益の原則です。

 

そのトレンドが、いずれ世間に浸透すると…

 

オシャレでは、なくなります。

 

その他大勢と同じでは、オシャレとは言い難いのです。

 


と、軽くシメたところで…

 

さーて、来週の『オサレのツボ』は、

 

『◯◯のロールスロイス

『◯◯のロールスロイス

『◯◯のロールスロイス

 

の、3本でお送りしまーす!