週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

オッサンの目指すところはボギー的ダンディズム


非日常を日常化すると新しい世界が見えてきます。


帽子を被っている人は、何時も帽子を被っています。

 

たまに帽子を被らないでいると

「あれ?今日は、帽子被ってないじゃん」

と、知人から思われます。

 

この‘たまに’がポイントで、帽子を被る日常で初対面の人から注視され、帽子を被らない非日常で顔見知りからも注視される…

 

両刀使いで、どちらの人からも注目を集めやすいのです。

 

『変化点を設ける』事が何よりも重要で、帽子を被る日常でも幾つかの帽子を使い分ける小さな変化をつけるべきです。

 

前回のハゲ隠しのオッサンは、帽子を被らないという変化点が持てないのにも関わらず、被る帽子が何時もダサい同じ物というところに問題があります。

 

この手のオッサンは頭部に視線を集めたくはありません。

 

そっとしておいて欲しいのに、浮いたその帽子が逆に頭部への視線を集めます。

 

オシャレなハゲたオッサンは帽子に眼が行くように、

他人の目線→帽子の中 ×

他人の目線→帽子本体 ◯

被る帽子を選びます。

 


帽子が持つ威力が解ったところで、

 

FILE013のテーマは、

ピカピカのキザでいられる被り物

…です。

 


まず最初に…

 

帽子や眼鏡の選択で必ずと言って良いほど、顔の形で似合う似合わないタイプのアイテムが書かれています。

 

それらも一理あるかもしれませんが、ここでは一切無視します。

 

何故なら、似合う似合わないって大抵はその姿を見慣れているか?見慣れていないか?の差に過ぎないと思っているからです。

 

貴方は日頃、帽子を被りますか?

 

被るなら何時もと違う種類の帽子を被らないならどんな種類の帽子でも構わないので、被って鏡をじっと視てみてください。

 

きっと、しっくりこないと思います。

 

違和感があるのは、見慣れていないからです。

 

ですので、

「俺には、帽子は似合わない」

と、早合点するのはやめてください。

 


帽子の種類別で長々と説明して、貴方からページを閉じられたら元も子もないのでザックリいきます。

 

詳しく知りたいのなら、事細かく説明してくれている専門家の方がいますので、そちらを参照してください。

 

帽子の種類は大きく分けて、キャップとハットの2種類。

 

■キャップ系

ハゲ隠しのオッサンの友人のオッサンは、アディダスを批判しながら

テーラーメイド』のキャップを被ります。

 

テーラーメイド…ゴルフブランドでしょ?」

 

トップスが青のオックスフォードシャツ、ボトムスがジーンズにアシックスのスポーツスニーカー。

 

オッサン流スポーツMIXの完成です!

 

なんというか…ズレてます。

 

 

ニット帽等のつば無しのキャップタイプでジャケットと合わせるとなると、インナーにパーカーを持ってくるくらいしか思いつきません。

 

ハンチングならインナーが何だろうが、イケそうな気もしますが…

 

ハンチング自体の難易度が高く、ハンチング+ジャケットの組み合わせはヘタすると予想屋のオッサンに変身する気がしてなりません。

 

余談ですが…

 

知り合いの頭部が寂しい人は、全員ハンチングを被っています。

 

ですので、街中でハンチングの人を見掛けると

「もしかして、ハゲなんじゃねえか?」

と、疑ってしまいます。

 

 

■ハット系

そう考えるとハットをメインに時々キャップの割合がベストかと…


カッコ良いのですが、中折れ帽にジャケパンのキレカジ合わせは、誰でも提唱している定番スタイルなので全く面白味がありません。

 

ここは1つ、Tシャツやカットソー、セーター等のプルオーバーと合わせてみるのも一興です。

 

ただし、トップスをカジュアルに振った場合はつばの狭いタイプのハットだと宮藤官九郎になってしまうので要注意です。

 

 

 


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「ききわけのない女の頬を

一つ二つ張り倒して

背中を向けて煙草を吸えば

それで何も言うことはない♪」

 

…なんて、今聴いたらDV確定のジュリーの歌を歌詞の意味も分からずに唄いながら登下校していた小学生が、現在オッサンになっているわけです。

 

きっと、ハードボイルドの基本スペックが草食系の若者と比べて桁違いに高いハズです。

 

何の躊躇もすることなく、自信を持ってガンガン攻めていきましょう!