週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

右へ倣わず傾ければインパクトバトルでもう負けない


何気に…

 

沖縄で、妖しげなBARを主宰していたりします。


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カウンター越しにお客さんと話すのですが、常連さんならまだしもあまり見識のないお客さんの名前はおろか顔すら覚えられません。

 

接客業として致命傷です…


「えーっと、何か見たこと有るような無いような…誰だっけ?」

 

覚えていないと言うのも何だか気が引けて、他愛ない話に花を咲かせながら言葉の端々から目の前のお客さんの正体を得ようと脳ミソをフル回転させます。

 

覚えられない原因の1つに、アルコールで海馬がイカれているのもありますが、覚えきれない人達にはある共通点があります。

 

それは、

 

これといった特徴がないんです…

 

全てがそこそこなのです。

 

 

人間が、記憶したものをどれくらいで忘れてしまうかご存知ですか?

 

エビングハウス忘却曲線によると…

 

20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には66%を忘れ、1カ月後には79%を忘れています。


そんな他人の脳裏に、イメージを刷り込むのは容易いことではありません。

 

FILE005のテーマは、

忘却の彼方へ消え去らない

…です。

 


『セーラー服おじさん』って、どう思いますか?



誰も貴方にセーラー服を着ろ!とは言いません。

 

他人に与えるインパクトの話です。

 

ディープインパクトです。

 


ファッションは、自己主張だとお話しました。

 

しかし、

 

幾らファッションセンスが長けていたところで、知ってもらわないと意味ないし覚えてもらわないと始まりません。

 

これを見てくれている貴方には、自己表現で目立ってほしいのです。

 

目立つ事をすると覚えてもらえます。

 

「違うな、コイツ」

「パンチ効いてるな」

そう相手に思わせるのです。

 

オフライン、オンラインを問わず、大量に垂れ流されるファッション情報を全て鵜呑みにして真似してみても、同じような格好をした人間が街に溢れるだけで、目立つ事は出来ません。

 

幼少の頃より、協調性を教育という名の洗脳で刷り込まれた日本人は、他人と違う事をする事を良しとしません。

 

その染み付いた固定観念の殻を破ってください。

 

タイタニックジョーク』で、言われているように皆が飛び込んでいるから海に飛び込む日本人じゃなくて、ヒーローになれるから海に飛び込むアメリカ人にならなくてはならないのです。

 


このブログの最初に、イケてないオッサンの誕生プロセスを解説しました。

 

 

この様に、若い頃はそれなりに着る服に気を使う『オシャレでもなくダサくもない』中間層が存在します。

 

この中間層が10代、20代は大多数を占めているのですが、月日の流れと共にイケてない層へと徐々にシフトしていきます。

 

つまり、

 

オッサンになればなるほど、イケてない層の占める割合がどんどん大きくなります。

 

本当の事を言うと、ただのオッサンはダサい事よりも存在感のない在り来たりな事の方が、よっぽど重症だったりするのです。

 

 

 

目立つだけなら簡単です。

 

オッサンが、セーラー服を着れば良いのだから…

 

奇抜な服を着てもよっぽどの事がない限り、他人にオシャレとは思われません。

 

 

濃紺のスーツに磨いていない革靴とくたびれたブリーフケースを持ったサラリーマンが、新橋によく居るでしょ。

 

個性あります?

 

そんな新橋の立ち飲み屋の店内で、雑誌LEONから出てきたようなブルーカモのセットアップ着たオッサンと居合わせたら、何処にでも居る周りのサラリーマンと同じような色の同じような服着てるのに目立ちません?

 

『センス良く目立つ』

 

貴方が、オシャレ星人になりたいのならこの事を最初に考えるべきです。

 

良い方法があるので、次の機会にでもお伝えしたいと思います。

 


くれぐれも、

『新橋のサラリーマン』

にならないように…