週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

洒落者への近道は、コーデ能力不要の着せ替え人形


先週は、鏡を見る事を意識するお話をしました。


そう言われて、まじまじと鏡を覗きこんでみると…

 

そこには、随分とオッサン化した自分の姿が写し出されます。

 

「俺もオッサンになったなぁ…」

 

残り10~20年も社会人をやれば、後は縁側でお茶でもすすって余生を過ごせば良かった時代は終わりを告げました。

 

年金も幾つから支給されるのか?分からない現在、下手すると生涯現役で働かなくてはならなくなるので、今まで以上に見た目が重要視されます。

 

人生100年時代が訪れ、人生の後半戦を時の流れに身を任せて老け込むには、まだまだ早すぎます。

 


見た目を自分で確認するには、鏡で確認するより他ありません。

 

FILE023のテーマは、

鏡よ 鏡よ 鏡さん

…です。


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毎日、鏡に向かって

「俺は、仕事が出来る」

と、言っているとデキる男になるそうです。

 

自己暗示なのでしょうか?

 

それなら、

「俺は、カッコ良い」

と、言い続けていたらカッコ良くなる筈です。

 


スーツは極端な話、スーツの色とネクタイの色の相性だけなので、胸元が見える小さな鏡で事足りるのですが…

 

トップスとボトムスの組み合わせが無数にある私服の場合は、各アイテムのコーディネートが頭の中で計算出来なければ、実際に姿見の大きな鏡で全体のバランスをチェックする必要があります。

 

一軒家なら玄関に姿見の鏡がある家が多いのですが、アパートやマンション等の集合住宅は玄関が狭く、鏡を置くスペースがないところもあります。

 

レオパレスなんかには、備え付けの姿見が部屋に設置されていたりもするのですが…

 

トータルバランスがズレているただのオッサンの家には、大きな鏡が無いので見た目を確認出来ません。

 

だから、ちぐはぐな格好をするのです。

 


と、思っていました。

 

レオパレス住みのオッサンの装いを見るまでは…

 


鏡で全体像を把握しないからダサいのではなくて、鏡を見たところでその身だしなみの良否がつかないからダサかったのです。

 

若しくは、そんな事に興味すら無いか。

 

 

よく、膨大な選択肢の中からどんな服を買えば良いのか?分からないと聞きます。

 

簡単です。

 

オシャレの達人に見せ掛けるには、ファッション雑誌やファッションサイトでモデルが着ている服をまるっとマネキン買いする事です。

 

ただ…

 

乗っかるブランドやサイトは、厳選してください。

 

ファッションと謳っていてもパッとしないところは、本当にパッとしません。

 

お気に入りのブランドを幾つか持っていた方が良いですよ。

 

貴方が好きなブランドで、カッコ良いと思えるマネキンを探しましょう。

 

 


ネットで、「これだ!」と思う服をマネキン買いしてはみたものの…

 

着てみると、なんかしっくりこない。

 

その違和感は、オシャレ初心者が陥る落とし穴です。

 


雑誌なりサイトのモデルの大半は、シュッとした若いイケメンがやっています。

 

メタボのオッサンではありません。

 

オッサン向けの雑誌にはオッサンのモデルもいますが、大抵はガイジンです。

 

そして、

 

傍らでは、ブロンド美女が微笑んでます。

 

雑誌を見て服を買ったのは、ガイジンでもない日本人のオッサンです。

 

もちろん、ブロンド美女の知り合いもいません…

 


最大の誤算は、これです。

 

モデルを自分に変換していないのです。

 


モデル、カメラマン、スタイリストetc.

 

一線級のプロ達が、束になって仕掛けてきます。

 

売上を計上しなければならないから…

 

絵面がカッコ良くなければ、商品は売れません。

 

オッサンが主な顧客でも、パッとしないオッサンをモデルに出来ない理由があるのです。

 


平面でイメージが掴みにくいなら、実店舗でマネキン買いしますか?

 

右も左も分からぬまま、ショップ店員のアドバイスを全て聞き入れたならば…

 

間違いなく、カモられます。

 

彼等は、貴方に似合う服ではなく貴方に売りたい服を押してきます。

 

アフィリエーターと同じです。

 

知り合いの元ショップ店員曰く、

「カードの限度枠一杯まで買わせる」

と。

 

事情があるのです。

 

数字を出さないといけないという…

 

顔見知りになったからといって、易々と気を許すと大変な事になります。

 

彼等は、貴方の友達ではないのだから…

 

 

ビビっときた組み合わせでも服を見るのではなく、その服を着た自分を見るのです。


もし、これを自分が着たならば…

 

その姿を想像出来れば、着た時の違和感は生じません。

 

そのために、日頃から鏡を見て自分の姿を認識しておいてください。

 

意外と自分の姿を知ってそうで、知らなかったりするものです。


マスターすれば、にわかファッショニスタに変身します。