週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

足るを知る事でクローゼットから服が溢れるのを防ぐ


『着た切り雀』って知ってますか?

 


《着たきりであること。また、その人。》
_デジタル大辞泉より

 


ミニマリストでもなく、断捨離したわけでもない。

 

かといって、服を買う経済的余裕がないわけでもない。

 

なのに、持ち合わせの服が極端に少ない。

 


それなら、着せ替え人形のように服を沢山持っていれば良いか?というとそれも違う。

 

今回は、そういう話です。

 

FILE009のテーマは、

タンスの肥やしを作らない

…です。

 


ただのオッサンをよく見てみると…

 

何時も、代わり映えしない同じ服を着ています。

 

冬のアウターは特に、汚れが目立たない黒が紺のダウンジャケットか?スタジャンオンリー。

 

ほぼ1着しか持っていません。

 

黒は黒でも革のライダースジャケットを着た、ただのオッサンなんか見た事がありません。

 

と、いうか…

 

アウターだけじゃなくパンツもそう何本も持っているわけでもありません。

 

靴は、毎度のお決まりのカレー鍋で3日3晩煮込んだような薄汚れたスニーカー。

 

毎度、お馴染みのそんな格好なのです。

 


こんな、ただのオッサンではありますが稀にとある『大人の事情』で急にオシャレに目覚めるオッサンがいます。

 

目覚めたは良いものの…


f:id:MatsuDawi:20190221040703j:image

 

あれやこれやと目移りして雑誌のモデル買いを続けた結果、大量の服が部屋を埋め尽くします。

 

「何時か着るだろう…」

 

その時は気に入って買うのですが、数回しか着ないとか下手すると一度も袖を通さない服が絶対出てきます。

 

何故ならば、服を着る身体は1つしかないから…

 

人は、服を沢山持っていても満遍なく着ないのです。

 

結局、その持ち駒の中から僅か数点のお気に入りの服を着回し続けます。

 

同じ服の色違いや仕様違いを衝動買いしたりもするのですが、その服を着る日は永遠に訪れません。

 


そんな処分に困った服が新品・未使用品、試着のみのほぼ新品としてオークションに出品されていたりします。

 

好みとサイズが合えば、定価なら高額な服が嘘みたいな金額で手に入る時もあります。

 

しかし、注意点が…

 

オークションの特性上、‘競る’という行為自体に射幸心が煽られます。

 

特に1円スタートの場合、必ず参戦者と野次馬が現れますのでアツくなり過ぎると予算オーバーの金額で競り落とす羽目になります。

 

余程欲しい物以外は、最初から予算上限で入札して追い銭をうたない様にする事です。

 

ただし、安いからといってむやみやたらに落札するのは止めましょう。

 

今度は、貴方の部屋が大量の服で占領されます。

 

《同じ色の同じアイテムは所持しない》

 

芸能人や業界人でなければ、そんなに同じ様な服を持っていたって仕方ありません。

 

幾ら安くても要らない物は、要らないのです。

 

自分が要る物を見極めて、『ミイラ取りがミイラ』にならないように…