周りと差がつくレベルが一気に跳ね上がる魔法の靴
家の近所で、よくすれ違う60代とおぼしきオッサンがいます。
朝でも昼でも夕方でも見かけます。
黒のショルダーバッグを肩から掛け、その歩く姿は仕事中みたいなカンジなのですが…
「何の仕事だろう?」
と、何の変哲もないオッサンに興味が湧いてきます。
話が逸れました(汗)
このオッサン、典型的な日本人『The オ・ッ・サ・ン』の格好をしているのですが、何時も真っ白のスニーカーを履いています。
焦げ茶色のスラックスに白のスニーカーってどうなの?
という疑問はさておいて、凄く目立ちます。
以前に目立たなければ、オシャレをしても意味がない…とお話しました。
これが、オッサンにありがちな黒の革靴なら目立たなかったと思います。
例えそれが、英国王室御用達エドワード・グリーンのプレーントゥだったとしても…
誰もが軽視しがちな足元ですが、視界に入りづらい所に細心の注意を払ってこそ真のオシャレ星人です。
FILE011のテーマは、
足元を見られないオトナスニーカー
…です。
巷の人達は、オシャレとまでは言えなくとも今どきの格好をしている人が大半なのですが、殆どの人と言っていいほど老若男女を問わず履いている靴に気を使ってません。
パンツは、一部の中高年を除いてスキニーやらテーパードやらクロップドといったトレンドを絵に描いたようなパンツを履いているのですが、合わせているスニーカーがダサ過ぎます。
タウンユースでスニーカーを履く事自体に何ら異論は無いのですが、何故?こう揃いも揃ってスポーツスニーカーを履くのかが理解出来ません。
中でもランニングシューズ率が高く、この手の靴はジョギングする時のジャージ以外は似合いません。
スポーツスニーカーがキレカジに合わない理由は主に2つ。
①スポーツスニーカーの場合、カラフルな配色パターンの靴が多く自己主張が強いのが特徴です。
トータルで鉄板カラーのモノトーン+1~2色で纏めたいのにこの靴の多色使いのおかげで全体の配色バランスが崩れます。
以上、カラーの問題。
②運動のパフォーマンス向上を旨としているスポーツスニーカーの曲線を多用したディテールは、スッキリとしたラインのキレイ目カジュアルとは対極にあります。
要するにゴチャゴチャしてて、シンプルではないのです。
ハイテクスニーカーとかサイアクです。
派手な色でも単色でハイカットのバスケットシューズやテニスシューズだったらトラックパンツには合いますが、スラックス系と組み合わせるには
「わざとハズしてますよ♪」
感を表現出来るファッション上級者じゃないと無理があります。
以上、シルエットの問題。
カジュアルシーンで皆が履いている靴を注視すると…
◆ナイキ 30%
◆アディダス 20%
◆その他 20%
◆不明 30%
まぁ…大体、こんな感じです。
ナイキやアディダスは、スポーツブランドです。
そりゃ、スポーツする事を前提に靴作りますわ。
そもそも、この2大ブランドって20代迄が履く靴ですよ。
30過ぎたオトナが、タウンユースで履くスニーカーではありません。
ですが、ニューバランスはOKです。
理由は…
話すと長くなるので、直接会った時にでも聞いてください。
それじゃ、いい歳こいたオッサンは何を履けば良いのか?
答えは、本革製で且つワイズの細いシャープなシルエットのスニーカー。
パンツは細いのに、靴がゴツくてボテッとしてるからバランスが狂うんです。
ミッキーマウスじゃありませんから。
逆に、ワイドパンツを穿くならハイカットのゴツいスニーカーやワークブーツ。
靴に限らず、上質な素材を使わないと高級感は出ません。
白と黒のスニーカーを各1足づつ持っていれば、ほぼ事足ります。
どんな色のパンツでも、応用が利きます。
ここで、思ったでしょ?
「アディダス/スタンスミスで良いじゃん」
って。
シンプルで、且つアッパーは天然皮革。
推しスニーカーの条件クリアしてますねぇ。
パッと見、アディダスと判らないし。
ただ…
もう、見飽きたでしょ?スタンスミス。
それに靴がカジュアル寄り過ぎて、Iラインのオッサンが穿くパンツと合わせにくいんですよね。
カジュアルにもフォーマルにも対応可能な汎用性の高い靴が理想です。
世間一般の皆様は、靴まで気が回らないのが現状です。
ブルーオーシャンです。
一人勝ち出来ます。
紐付きのスニーカーなら靴紐を変えてみることをオススメします。
シューレースの色や形状を代えれば、ガラッと靴の表情が変わります。
後、靴紐の結び方や通し方を変えてもオリジナリティーが出ます。
これだけで、貴方だけのオンリーワンの靴が出来上がります。
お試しあれ。