週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

トレンドをアレンジしてアイデンティティを確立する


今から遡ること数十年前、金の掛かる女子と付き合ってました。

 

デートは、何時も決まって行きつけの寿司屋。

 

まだ、回る寿司屋があちこちに出来る以前の話です。

 


この彼女、『遠慮』という言葉を知りません。

 

我等オッサンは、若い頃からデートのメシ代が『割り勘』などという草食系文化を持ち合わせていないので、結構な金額を毎度支払います。

 

そこで、考えました。

 

少し早い時間にうどん屋へ連れて行ったのです。

 

胃袋を安いうどんで嵩張らせれば、高い寿司があまり入らないんじゃないか?
と、思って。

 

予感は、的中しました。

 

しめしめ、この手が使える♪


そして…

 

次のデートでもうどん屋に誘いました。

 

その時に彼女が言い放った一言が、

「その手は、食わん」

だったのです。

 

 

自分は、どうしたいのか?


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妻「何食べたい?」
夫「何でもいい…」
じゃなくって~

 

FILE004のテーマは、

中年の主張

…です。

 


太古の昔、服は身を守るものでした。

 

それが、文化の発達と共に進化していきます。

 

洋の東西を問わず、身分制度では身分によって着る服が決まってました。

 

『私は、◯◯である』

 

と、周りに示していたのです。

 

身分制度がなくなった現代でも服装は、自分を表現するにはうってつけのアイテムです。

 

 

オシャレ星人になりたいって事は、周囲からそういう目で見られたいという願望の表れです。

 

他人からの評価はどうであれ、自分自身でオシャレと思えればそれで良い…なんて思う人は誰一人としていません。

 

つまり、

 

三者に自分が、オシャレだと認識させるために自分がオシャレだと思う格好をする、これが自己主張なのです。

 

意識高い系のオッサンもそう思ってますが、オシャレの感覚が世間とズレています。

 

ただのオッサンは何も思っていません、

 


ネット上ではギョーカイ人、一般人を問わずファッションについて各々が持論を展開しています。

 

同じ事を言ってたり…

違う事を言ってたり…

 

よく考えてみてください。

 

ファッションの情報発信に影響力がある大御所が、

「どこどこの◯◯がカッコいい」

と言ったとして、皆が皆同じ格好をしたとします。

 

そして、

 

街中、同じ格好をした人で溢れかえったら…

 

キモち悪くないですか?

 

前に流行ったユニクロのフリース状態になるんですよ。

 


このブログで本当に言いたい事は、

『自分軸を持て』

って事です。

 

「◯◯さんが言うから…」

と、言ってる事にそのまま流されるのではなく、自分のフィルターを通して自分で判断してほしいのです。

 

何でもかんでも飛びつかずに共感したらやれば良いし、共感しなかったらスルーすれば良いだけの話です。

 

正解とか、ないわけです。

 

 

よく、ファッションスタイルを『◯◯系』とカテゴライズされていますが…

 

明確な違いが、よく分かりません。

 

1つだけ違う系統とされているアイテムを着ていたら?

 

『◯◯系』寄りの『◯◯系』とか訳のわからない話になってきます。

 

そんな、有るのか?無いのか?分からない話に惑わされずに自分が好きな服を着れば良いのです。

 

そして、

 

どうしても外せない好きなアイテムが、今のトレンドではないのなら他のトレンドアイテムと組み合わせてトレンドに寄せていく。

 

それが、貴方の独自スタイルになります。

 

 

若者とファッションスタイルが被ってしまったオッサンの行方も気になるところですが、先にファッションの本質についてお伝えしました。

 

 

自主性がない受け売りの『金太郎飴』は、意味をなしません。

 

決めるのは他の誰でもない、貴方自身です。