週刊 オサレのツボ

オッサンは読むべき服飾哲学

チェック時には愛用の革財布で大見得を切る


【プロのスタイリストにコーディネートしてもらったおかげで、意中の彼女とのデートの約束を取りつけました。

 

最初に隠れ家風の創作料理屋に連れて行って、次にホテルのラウンジに行こうと思っています。】

 


良いんじゃないですか。

 

ベタですけど…

 

間違ってもチェーン店の居酒屋は、やめてくださいよ。

 

幾ら個室があってもガキでも来れる価格設定だと店内が煩くて、貴方の品も下がるから…

 

客単価と客層は、比例します。

 

どんな業種でも。

まだまだ、言いたい事は沢山あるんですが…

 

恋愛講座ではないので、この辺でやめときます。

 


2件目に誘う、今度のデート…

 

次に繋がる此方の提案に彼女の首を縦に振らせる為、この日最大の見せ場が最終局面でやって来ます。

 

そうです。

 

お会計です。

 

ここを遣り損なうと今までの楽しい一時も水の泡。

 

決して、次は訪れません。

 

FILE020のテーマは、

精算良ければ全て良し

…です。

 


支払い時には、必ず財布を出します。

 

この財布が、今回の主役です。

 

ここで、ただのオッサンのようにファスナーテープを「ビリビリ」と、剥がして2つ折りのナイロン財布から万券を取り出しても、彼女は興醒めしてしまいます。

 


オトナ男子の持つべき財布について、色々言われていますが…

 

要するに、いい歳こいたら上質な革の財布を持つって事です。

 

高級財布といえば、ルイ・ヴィトンがパッと思い浮かびますが、アンチが多いのも事実なので取捨選択で注意が必要です。

 


価格は、3万~40万程度。

 

形状は、長財布のみ。

 

座ったままの状態で会計の場合、ポケットから財布を取り出す時に尻ポケから2つ折りの財布を出すよりも上着の内ポケットから長財布を取り出す方がスマートなわけです。

 

それに、2つ折りはシルエット自体がボテッとしてスマートじゃないし。

 

この場には、適していません。

 

何事もスマートに…

 


長財布は長財布でも、ジッパーは要りません。

 

ジップアップや小銭入れが付いた財布を外す理由は…

 

帯が付いた札束を財布に入れて持ち歩くような人ならジップアップタイプじゃないと収まりきれませんが、一般庶民なら入れても精々20~30枚程度でしょ?

 

それならば、厚みのないフツーの長財布の方が嵩張らずに実用的です。

 

それと、

 

小銭入れ付きのタイプは、小銭を入れた時に小銭の厚さで財布の形が崩れて不細工になります。

 

何のために、コインケースがありますか?

 

小銭は、コインケースに仕舞いましょう。

 

 

 

男女平等といわれて久しいですが、最近は『割り勘』等と悪しき慣習が若者を中心にまかり通っています。

 

『釣った魚に餌をやらない』作戦ですか?

 

そんな事じゃ、釣った魚は逃げていきますよ。

 

共産主義の崩壊を見ても分かる通り、何でもかんでも平等とかそんなもの無いわけです。


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また、それに甘えて乗っかる男も男で『ゆとり』だか『草食系』だか知りませんが、情けのない事この上ありません。

 

大和の邦に、サムライは居なくなったんでしょうか?

 

ミシュランの☆☆☆レストランで、ベルルッティのカリグラフィーが施された長財布をドヤ顔で出されて会計しても…

 

店を出た後に

「今日は、◯◯円でいいよ♪」

何てこと言う男が居たら、そいつの頭の中疑ってしまうでしょ?

 

これがまた、現実に居るわけです。

 

そんな、10万超えの財布買う金あるならメシ代くらい奢れよ…と、思います。

 

まさに、ロトの剣に布の服です。

 


財布は、消耗品です。

 

ボロボロの財布は、幾ら超高級エルメスでもみっともありません。

 

触る頻度が高いアイテムなので、幾つかの財布を使い分けて寿命を延ばすか?数年に一度、買い替えましょう。

 

一口に革財布といっても革の種類が多数あります。

 

皮革は、デリケートな物も多く取り扱いに気を使う事があるのですが…

 

貴方が革財布初心者なら、うってつけの高級革財布と比べて比較的安価で、丈夫、長持ちする革財布があります。

 

 

英国ブランドは、お好きですか?

 

高額な財布の大半が、仏国製か伊国製です。

 

これ等のブランドが主にオイルレザーを使っているのに対して、英国製ブランドはブライドルレザーを使っています。

 

元々、馬具として使っていた牛革なので水に強く頑丈で手入れも楽です。

 

新品の状態で、染み込んだ蜜蝋が革の表面に滲み出て白い粉を噴いていたら、それがブライドルレザーの証です。

 

国産ブランドの一部もブライドルレザーを用いた財布をラインナップに入れていますが、皮革自体はイギリスのタンナーから仕入れた物が殆どで、英国製か?日本製か?は好みの問題だと思います。

 

どちらを選んでも、品質は折り紙付きです。

 


春財布は『張る財布』とも呼ばれ、縁起が良いとされています。

 

ここ数年、財布を替えていないならこの春を機に財布を替えてみませんか?